日記

2026年1月18日(日)

Schools and Styles of Anthropological Theoryという人類学の学説史の教科書が面白すぎる。私が知らないうちに学んで実践していたような考え方について、起源が辿られるとともに、その発想の根底にある原理が明晰に語られていた。最初に議論が提唱されたときの議論をそのまま使うことはできないにせよ、その見方自体は現在でも使うことができるようなものだった。そのような用法を意識して執筆された本なのだろう。それぞれの章は別々の学派やスタイルを扱いながら、どの章にもそうした発見があって、人類学的に考えるための道具箱を手に入れた気分だった。こんなにわかりやすく方法が書かれた本があるのに、大抵の人類学者はそこで書かれたことをまったく踏まえないような粗雑な文章を書いていて、本当によくない。